🗞架空旅社通信 2025年09月号
― 秋光航路、再び開かる ―
📅発行日:2025年09月29日
📍分類:月次【FTE】
✴️発行:架空旅社編集部(Fake Travel Expedition)
旅人の皆さま、こんにちは。
長かった夏の調査航路を終え、秋の風とともに「架空旅社 通信」が開始いたしました。
今月は、異国編の旅を中心にお届けしつつ、先日特別号にてでお伝えした“友好惑星ルミナリエ”も、光の星に渡るポータル航路が安定したことで、各地の旅人に新たな目的地が加わりました。
とはいえ、今月はまだ異星航路は観測段階。まずは、地上の異国で秋の旅を楽しみましょう。
いずれ、ここでお伝えできるよう、調査してまいります。
🍃今月の旅行先ランキング(架空の国を旅してみたら)
1位 クェツァル王国
……光と熱が交わるソイロ湾の太陽祭が、今年は五年ぶりに完全開催。果実や香辛料が並ぶ朝市には、旅社調査員の姿も多く見られました。中でも水上屋台の「シトリン・ティー」と「ソイロ・パイ」は、出発前の朝食に最適との声。
2位 ネリス沿岸州
……海上電車《シーレイル・ライン》が新設され、音楽の街として注目を集めています。夕刻のプラットフォームで演奏されるストリート・ハープは、旅の終わりを静かに彩る名物に。
3位 セリア高原連邦
……紅葉の草原を見下ろす丘の宿が人気。空気の澄む夜には「光羽の群れ」と呼ばれる渡り鳥が飛び交い、旅人たちの間では“見たら幸運が訪れる”との噂も。
🍬今月のおすすめおみやげ
・クェツァル王国「ソイロの太陽パイ」
……果実の酸味とスパイスの香りが絶妙な伝統菓子。旅の朝にぴったり。
・ネリス沿岸州「潮風のマカロン」
……貝殻色の皮にミントと塩キャラメルのクリームを挟んだ限定スイーツ。
・セリア高原「光羽のしおり」
……旅人が拾った羽を封じた手作り品。ルミナリエ星との友好を記念し、一部に光素加工が施されています。

🌍一度は行ってみたい国ランキング
1位 ルクス共和国
……旧図書街が再開し、旅人図書館が一般公開へ。異文化資料を求める調査員の姿が増加中。
2位 アヴェリオ連合都市圏
……芸術祭《オーロリオン・フェスタ》が目前。各国の職人と旅人が交流する“文化の交差点”。
3位 ティーレ峡谷領
……峡谷の下を流れる“蒼光の川”が観光再開。夜光石に照らされた橋は人気の撮影地。

🍰大人気おみやげ特集:光を食べるスイーツ
今月の特集は、旅社でも人気急上昇中の「宝石菓子」。ジュエル・ベーカリーのオパール・ブリオッシュ、クリスタル・デリのエーテル・フロストキューブなど、発光素材を練り込んだ美しいスイーツが各地で話題です。
特にクェツァル王国の“星砂ゼリー”は、表面が時間とともに色を変える不思議な一品。旅人からは「見ているだけで癒やされる」との声も。

💬調査員/旅行者に聞いてみました!
「旅先で一番印象に残った光は?」
・オーロラヘイムの夜、凍る海面に映る極光が、まるで星を歩いているようでした。
・クェツァルの夕焼け橋を渡る時、光が風と一緒に舞っていました。
・セリア高原で見た光羽の群れは、言葉を失うほど美しかったです。

✴編集後記
ルミナリエ星域のポータルが正式に安定稼働し、旅社は新たな世界への扉を開きました。
しかし、地上の旅にもまだまだ未知の光があります。次号では、秋から冬へと移る“光の街の夜”を特集予定。
調査員一同、あなたの次の旅路が穏やかな光に包まれることを願っています。
※今回は、創刊号の都合上、09月に入ってからの刊行となりました。
10月以降は、予定通り月末に翌月分の月次通信を観光しますので、よろしくお願いします。
— 架空旅社編集部(2025年09月発行)
